万能の健康成分でありながら、弱点の多いビタミンC
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2018/08/24
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記:幻冬舎ルネッサンス取材班
実は、デリケートなビタミンC。
健康と美容のために、積極的に摂取したいビタミンCですが、体内ではほとんど作り出すことができないため、食品などから取り入れなければなりません。
ビタミンC=「レモン」をイメージする人が多いかと思いますが、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の果物のほか、実はいちごやキウイ、柿などにも多く含まれています。また、赤、黄などのピーマンやにがうり、ブロッコリーなどの野菜にも多く含まれるほか、海藻類やお茶などにも含まれています。しかし、主食となる穀物や肉や魚には、あまり含まれていません。
一日の摂取量の目安は、成人男性、女性ともに100mg。赤ピーマンは、100g中170mgのビタミンCを含有しています。中型のサイズで約50~60gなので、生のまま1個食べれば1日に必要な量は摂ることができます。
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しかし! 食生活の乱れや不規則な生活によって、慢性的に不足しているのが実状。そうするとビタミンCはどんどんと消費されあっという間に不足状態になるのです。
そして体内で貯めておくことができないという性質もあるため、現代人はビタミンCが “圧倒的に足りていない!” のです。
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しかも、ビタミンCは、万能ともいえるパワーを持ちながらも、デリケートな成分であるため、弱点が数多くあります。
弱点1 熱、光、空気に酸化しやすい
生で食べるのがいちばんだけれど、皮をむいたり、切った断面から酸化していく!
水に溶けやすく酸化しやすい性質のため、含有量の多い素材でも、調理法によっては、その多くを失ってしまう場合もあります。
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例えば、れんこん。生ならば100gあたり48mgものビタミンCを含みますが、茹でるとその量は18mgまで大きく減ってしまいます。
皮をむいて、そのままにしていると、すぐに黒くなるのは酸化している証拠。れんこんは穴が多く、空気に触れる面が多いことも、酸化しやすい一因に。
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茹でるだけでなく、長時間水にさらしたり、洗う時間が長かったり、生で食べる場合も、皮をむいて、切り刻めば、それだけ酸化してビタミンCを分解されやすくなるとも言われています。
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空気に触れると酸化しやすく、光にも弱いという性質から、加工や保存がしにくいのも欠点。
ビタミンCは、美肌、美白効果が高いことでも知られていますが、ピュアなビタミンCを、鮮度を保ったまま取り入れるのは非常に難しく、保存方法などにも工夫が必要です。
弱点2 大量に摂取しても排出されてしまう
まず生命維持に必要な場所に送られ、肌や髪は後回しになってしまう。
食事などによって摂取されたビタミンCは、小腸で吸収されて血管に入り、全身の臓器を巡り、余った分は尿として排出されてしまいます。
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一度にたくさんの「ビタミンC」を摂っても、ムダになってしまうだけ。少量でも少しずつ食べて摂取するのがベストと言われています。
しかし、1日3回、栄養バランスよい食事を摂れるならば問題ありませんが、忙しい毎日を送る現代。こまめにビタミンCを補給するというのは、意外にハードルの高い課題ではないでしょうか?
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ビタミンCは、全身を巡り体内に吸収されていきますが、「ここにシミがあるから」と、肌など意図したい部分に効かせることはできません。吸収されたビタミンCがまず使われるのは、脳や心臓といった生命活動に関わる臓器なのです。
ビタミンCだけではなく他の栄養素も同じですが、肌や髪、ツメなど、生命維持に関係のない部位は、どうしても後回しになってしまうのです。
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サプリメントでビタミンCを摂っても同様に、一度に大量に摂取しても使われない分は排出され、狙った部位に届かせることはできません。そして、大量に摂取することは、逆に肝臓に負担をかけるとも言われています。
弱点3 ストレスや疲労喫煙によって減少
ビタミンCには、代謝機能をサポートし、抗酸化作用やストレスへの抵抗性を高めるホルモンの合成を促すなど、さまざまな働きがありますが、その分消費される量も少なくありません。
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精神的なストレスだけでなく、熱さや寒さなどのストレスでもビタミンCを消費しています。運動によってエネルギーを使うときもビタミンCが使われ、また長時間、紫外線を浴びたり、大量の汗をかいたときもビタミンCが失われます。
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そして喫煙もビタミンCの大敵なのです。タバコを吸うと、まず腸壁からのビタミンC吸収率が下がります。利用されないまま尿として排出され、体内での代謝に多くの量が消費されます。
銘柄などによっても違いはありますが、タバコ1本で25㎎~100㎎ものビタミンCが奪われているといわれています。厚生労働省では、喫煙者は非喫煙者よりも1日35㎎以上多くビタミンCを摂取するように推奨しているほどです。
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また大量のアルコール摂取によっても、その分解を助けるためにビタミンCが使われ、大量に消費されてしますのです。
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弱点4 肌に直接塗っても浸透しにくい
口から入れてもすぐに排出されてしまう、それならば届かせたい部分に直接ビタミンCを塗ったほうが効果的では? そう考える人もいるかもしれませんが、これもなかなか難しい問題なのです。
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まず皮膚には異物の侵入を防ぐ「バリア機能」という働きがあります。例えば、海水浴に行って海水に体を浸しても、海水の塩分が体内に充満することはありません。これはバリア機能によって、塩分はもとよりその他の成分や雑菌などの侵入を防いでいるからなのです。
しかし、バリア機能がなければ海水浴はおろか、水で手を洗ったり、物に触れることもできなくなってしまいます。
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ビタミンC配合の化粧品は多くありますが、成分を肌の奥に届けるには、浸透しやすい形に変えるなどの工夫をする必要があります。ピュアなビタミンCそのままでは、ほとんどは肌内部へは吸収されません。そして酸化しやすい性質から、皮膚の奥へと浸透する前にほとんど劣化して壊れてしまいます。
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また、皮膚に直接塗布する場合は、ビタミンCは強い酸性のため、刺激を感じたり、炎症を起こしたり、色素沈着を起こす場合もあるのです。
次回
可能性は無限のようにあるのに、それを活かすことのできないビタミンC。その弱点克服は、長年の課題となってきました。
次回は、多くの研究者のアプローチによって誕生した、次世代ビタミンCについてご紹介します。
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記:幻冬舎ルネッサンス取材班
『肌と髪のトラブルに新時代「ビタブリッドC」の知られざるパワー』より